デザインとサービスは似ている
- 作者: 深澤直人
- 出版社/メーカー: TOTO出版
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: ハードカバー
- 購入: 8人 クリック: 97回
- この商品を含むブログ (119件) を見る
深澤直人さんの『デザインの輪郭』を会社の帰りに読んでいる。示唆的な言葉がちりばめられていて、読みっぱなしにしてしまうには惜しい。いろいろ振り返りながら読んでいきたい。
自分がこのものをつくろうと思ったときの、このもののふさわしい位置というのが見えていれば、一番長く生き延びるんです。そのものが生き延びるためにデザインしているっていうとなんかうさん臭くなってしまうので、それは答えではないのですが、少なくともその状況において長く使われるということは、そのいろいろな状況における適正な圧力をもっているということによって決定されなければいけない。それを逸脱してしまったものは、すぐに淘汰されてしまう。そのときに「これはすごい」っていわれても、その次の年になくなっているということは、何らかの理由がある。いえ、ロングライフデザインのことをいっているのではないんですけれど。それとはちょっと違う。
「デザイン」をそのまま「webサービスのデザイン」に置き換えたとき(この場合のデザインは視覚的なデザインではなく体験全体のデザインのこと)、それはそのまま今日のwebサービスについても当てはまることがわかる。「これはすごい」と言われるようなwebサービスもいいけれど、日常的に何気なく使われるようなwebサービスに興味がある。