「広告批評」最終号を読んでる

特集:クリエイティブ・シンポシオン2009 (広告批評 336号)

特集:クリエイティブ・シンポシオン2009 (広告批評 336号)

広告批評」の最終号を読んでいる。折にふれいろいろ読んできた雑誌が終わるのはさびしいけれど、web広告には別の批評の仕方があるはず、というのには賛成。「広告批評」に代わるような自由な雰囲気の広告にとどまらないような雑誌が今後出てきてくれるとうれしいと思う。

気になった文章をいくつか抜粋。

電通杉山恒太郎さん(223ページ):

企画をやるときにすごく大事なのは、どれだけ自分が自由になれるかということなんですけど、実はたくさん知ってるほうが自由になれるんです。よく教養のことをリベラルアーツって言ったりするけど、あれは「自分が自由になるために知識が必要」という意味。僕は自分が教養があるとは思わないけど、今日は若い方が多いから、みなさん手持ちのカードをなるべくたくさん増やして、自由に発想できる人になってください。これまで見たこともないような素晴らしい作品は、自由な精神から生まれますから。

放送作家小山薫堂さん(296ページ):

広告の原点って案外こういうことなのかなあと、近頃思うようになりました。企画ってサービス精神から生まれるものなんですね。いかに人を幸せな気分にするか? そこに尽きるんじゃないかと。その意味で、僕の原点は誕生日プレゼント。子供の頃から、「人の誕生日をお祝いする」のが趣味だったんです。(笑)

考えてみると、「広告批評」にはいろいろ考えるきっかけをもらってきたと思う。今までありがとう。